別体構造化によるゲージ設計のポイント(穴精度向上)
Before
ベースプレートの上に、それぞれ 穴位置が必要な形状が立ち上がっ ており、一体物製作では精度要求 を満たす事が困難である。
![別体構造化によるゲージで穴精度向上 / 穴精度向上B](https://products.fam1.co.jp/wp-content/uploads/2023/05/07811767e40a2627f8c4676ff19c4193.png)
精密ゲージには一見単純形状に見えても実際に加工するとなった際に、難易度が高かったり、加 工自体ができなかったりする場合があります。上の形状はベースプレートの上に立ち上り形状が あるゲージですが、横穴の加工やピン同士の位置の精度規格等があり、加工が難しいゲージ形状の ひとつです。
After
立ち上り形状部分を別々に加工 することで穴位置やピッチの精 度を高めることができる。
![別体構造化によるゲージで穴精度向上の提案 / 穴精度向上A](https://products.fam1.co.jp/wp-content/uploads/2023/05/32e8f3ee4486529db696a98aa01e0d2e.png)
立ち上り部を別体構造として分割し、組み立てることで大幅な工数削減を実現できます。立ち上 り部の横穴加工等も単体で加工するようにすると加工時間の短縮となり、かつ加工精度を上げる ことができます。このように加工が難しい部分は別体構造として加工することで、大幅な製作コ ストダウンを実現できます。
各部分に横穴が存在したり位置度の精度要求が厳しいゲージの場合、一体物の加工を行うよりもゲージを複数パーツに分割し、単体で加工した後に組み合わせることで大幅な製作コストダウンを実現できます。またゲージ各部分の精度も上げることができます。