袋形状を持つゲージのトラブル防止設計のポイント
Before
※1:内部が袋構造になっているた め、空気の逃げ場がなく、ピン を入れた際に非常に入り難い、 または入らないケースがある。
![袋形状を持つゲージのトラブル / 袋形状トラブルB](https://products.fam1.co.jp/wp-content/uploads/2023/05/da9c80651e19166511e76a4c988df147.png)
測定用の検査ゲージにおいて、上図のようにピンを差し込んで検査を行う際に袋形状の設計と なっているケースがあります。このような場合、ピンを差し込んだ際に空気の逃げ道が無く、ピ ンの抜き差しに時間が掛かり作業性が悪くなったり、ピンが入らず検査自体が困難になってしま うことがあります。
After
キリ穴を設置し、空気の逃げ 穴を設けることでピンをゲー ジに入れた際もスムーズな動 きを実現できる。また検査の 作業性の向上につながる。
![袋形状を持つゲージのトラブル防止設計のポイント / 袋形状トラブルA](https://products.fam1.co.jp/wp-content/uploads/2023/05/6cd5cdd2704cdfed15f5879a2cfd987a.png)
事例のような差込式のピン等の検査用ゲージでは、密閉されるような形状は避け、空気の逃げ道 となる部分を設ける必要があります。この空気穴があることにより、作業性を向上させることが できます。
検査ゲージには当然高精度が求められますが、当初の図面通りのゲージ精度が保障されて いても、ゲージとしての使用性に難があったり、検査自体が困難なケースもあります。上記 のように高精度ゆえに空気の抜け道がなくなり作業性が悪くなるケースが起ってしまいます。