安全性確保のための精密ゲージ設計のポイント(エッジ形状)
Before
指定が無い場合、左の図面では エッジ形状の加工になり、作業時 に手を切るなどの怪我が発生する 可能性がある。
精密ゲージの製作においては検査作業時の安全性や作業性に配慮した設計を行うことが重要で す。ゲージの図面上で上図のような設計となっている場合は、全周がエッジ形状となってしまい、 非常に鋭利なために使用時に怪我等のトラブルが発生する恐れがあります。
After
エッジ形状が必要のない角は、面取り形状に変更することで安全性を確保することが出来る。
精密ゲージの設計時は、原則としてエッジ形状が必要な部分以外には糸面取り(C0.2 ~ 0.3 程 度) の指示を行っておくことが重要です。C0.2 ~ 0.3 程度のわずかな面取りであっても、角部 における怪我等の危険性を大きく減らすことができます。
ゲージはその用途上、検査担当者が直接触れることが多い測定具です。そのため安全性や作業性 には十分注意して設計する必要があります。特にゲージの角部に何も設計指示が無い場合はエッ ジ形状となってしまい、非常に鋭利なため怪我の危険性があります。角部は基本的に糸面取り形 状に設計することがトラブル防止のためのポイントです。