刻印識別性による測定効率向上のための精密ゲージ設計のポイント
Before
ゲージの区分には区別のために多くの場合刻印を施すが、刻印可能範囲が図面指示の刻印仕様に対して十分な広さが無く、刻印が不可能であったり、視認性が悪くなったりする。
ゲージにおいて、刻印の加工は識別のためによく用いられる手法ですが、設計指示の段階で刻印(ピン状ゲージの場合は頭部分に指示が多い)を打つ場所に十分な面積がなく、指示通りに打つことが不可能であったり、刻印の読み取りが難しくなり識別時に余計な時間を取られることがあります。
After
※1:円周部に一部カットを設けることで、十分な刻印場所を確保した設計を行う。設計時には気づき難いが、識別性を高め、作業効率を大きく向上させることができる。
刻印用のスペースが十分ゲージに確保できない場合(上記の場合はゲージ頭部分)は、ゲージの形状を一部変更することにより刻印用の場所を設けます。この刻印用の設計変更は、設計時には気づき難いポイントですが、現場での測定の作業効率を向上させることにつながります。